子どもの叢生・上顎前突の矯正治療例(10歳男性 10ヵ月)
執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
子どもの叢生・上顎前突の治療例(Before&After)と解説
年齢・性別 | 10歳男性 |
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治療期間 | 10ヵ月 |
抜歯 | なし |
治療費(税込) | 165,000円 |
備考 | 拡大床 |
上段の初診時写真から上顎前突と下顎前歯部叢生が認められます。前歯8本と第一大臼歯4本の計12本の永久歯が生え揃い、のこりが乳歯の混合歯列期の期間は歯の生え変わりのない安定した状態が2~3年ほどつづきます。
この時期に第一期の矯正治療を行います。乳犬歯が永久歯である犬歯に生え変わりだす頃がこの第一期矯正治療の終了時期となります。この期が終了すると次の矯正治療は第2期の永久歯列期となります。
拡大床を使用して上下顎を拡大する事により歯を並ばせる、歯を中に入れるためのスペースを確保します。今回は6ヵ月で拡大終了となり、獲得したスペースを利用して4ヵ月で歯を並ばせました。拡大床を使用した矯正治療は装着時間がとても大切となります。一日14時間以上の装着が必要となります。一日の装着時間を長くし、矯正治療の総計の時間を短くする事で、子供の負担の軽減を図ります。計画的に器具の装着をする事に嫌気がさすのを避けるためです。拡大床も万能な装置ではありません。また第一期を逃すと次は第二期まで待つ必要があります。
お子さんの歯並びが気になる方は早めにご相談を!