叢生・上顎前突・開咬の矯正治療例(20代女性4年4ヵ月)
執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
叢生・上顎前突・開咬の治療例(Before&After)と解説
年齢・性別 | 20代女性 |
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治療期間 | 4年4ヵ月 |
抜歯 | なし |
治療費(税込) | 440,000円 |
備考 | 治療方法:ストレートワイヤーテクニック+エッジワイズテクニック |
上段初診時写真より上顎前突に加え開咬、叢生、上下前歯部正中の不一致が認められます。改善するにあたって歯を並べるためのスペースが必要となりますが、著しいい歯列の狭窄が上下顎において認められることから、歯列拡大で十分なスペースを獲得できると考え、非抜歯での治療となりました。
通常通りNiTiワイヤーを段階的に上げていき、レベリングを行いながら0.36インチGUMMETALオーバーレイアーチを上下顎に装着して歯列拡大を図りました。リベリング終了後、顎間ゴムによる開咬改善の治療が始まりました。この患者さんにおいては顎間ゴムの使用が全くできず、開咬が改善しない状態が2年近くつづきました。本人はもちろんのこと、母親にもゴムの使用が必要な旨を伝えて両親からも強くゴムの使用を促してもらいました。
治療期間も4年とかかりましたが、終盤には頑張って毎日食事以外は継続してゴムの使用をしてもらい、終了する事が出来ました。開咬症例においてはゴムの使用は絶対必要となります。使用頻度が低いと治療期間の延長が続きます。