子どもの叢生・八重歯の矯正治療例(13歳男子 治療期間1年10カ月)
執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
叢生・八重歯の治療例(Before&After)と解説
年齢・性別 | 13歳男子 |
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治療期間 | 1年10カ月 |
抜歯 | なし |
治療費(税込) | 330,000円 |
備考 | 治療方法:マルチブラケットストレートワイヤーテクニック+エッジワイズテクニック+カリエールディスタライザー |
治療前の写真を見ると分かるように噛み合わせが深く、下の前歯がほとんど見えない状態です。過蓋咬合と言います。さらに上の犬歯と下の犬歯が、一歯対一歯で噛んでいます。矯正のゴールとされる正しいかみ合わせの状態は、上の犬歯を下の犬歯と第一小臼歯で支える、一歯対二歯の関係です。これらの改善を今回の課題として治療計画を図りました。
始めに上顎からのスタートとなりました。上の前歯が下の前歯を覆っているために下の前歯にブラケットを付けるスペースが無いためです。2か月後スペース確保して全顎ブラケット装着しました。上下顎ともに叢生も認められます。歯列の拡大によりスペースを確保しました。今回は、歯列拡大のためにゴムメタルワイヤーを使用して短期間での拡大を期待しました。
上下顎ともに叢生が改善したあとで、上記に申し上げたように、一歯対二歯のかみ合わせ関係を完成させるために、今回はディスタライザーと呼ばれる装置を使用しました。歯をブロック単位で動かすことが出来るために、治療期間の短縮を期待できる方法です。最後に顎間ゴムを6か月ほど装着してもらい終了となりました。