子どもの叢生・八重歯の矯正治療例(13歳女子 治療期間4年)
執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
子どもの叢生・八重歯の治療例(Before&After)と解説
年齢・性別 | 13歳女子 |
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治療期間 | 4年 |
抜歯 | なし |
治療費(税込) | 330,000円 |
備考 | 拡大床+マルチブラケットストレートワイヤーテクニック |
写真でご覧いただける通り叢生(歯並びが段差をもっている状態)症例です。13歳でまだ乳歯(下顎第2乳臼歯)が左右にそれぞれ残存していました。歯の長さの合計よりもそれを支える骨(歯槽骨)の長さが短いために歯が重なって生えてしまった結果、歯並びガタガタになっています。
今回は本人の「抜歯したくない」との希望により、抜歯せずに骨を広げる処置により治療を進めました。治療期間は長くなりますが、この時期であればまだ骨を広げることは可能です。上下ともに1年ほど拡大床を使用して歯のアーチを出来る限り広げました。また、下顎に残っている乳歯(第2乳臼歯)の下から生えてくる第2小臼歯は、乳歯よりも幅が短いので、片側で約2.5mm、両側で約5mmほどスペースが確保できました。
おおよそ2年ほどかけてしっかりと歯列を拡大して、その後マルチブラケットストレートワイヤーテクニックにて確保できたスペースをもって歯を並べることが出来ました。