上下顎前突の部分矯正治療例(50代女性 治療期間2年2ヵ月)
執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
上下顎前突の部分矯正の治療例(Before&After)と解説
年齢・性別 | 50代女性 |
---|---|
治療期間 | 2年2ヵ月 |
抜歯 | 無し |
治療費(税込) | 330,000円 |
備考 | アライナー矯正(使用個数:上顎23個、下顎3個) |
上段写真が初診時写真となります。上下顎前突の改善治療ケースです。今回はアライナー矯正装置を用いた部分矯正ケースとなります。
下顎の前突は軽度で、計3個のアライナーで終了となりました。上顎の前突は著しくオーバージェットは3mm以上あり計23個のアライナーを使用しました。アライナー矯正はひとつのアライナーでおおよそ0.2mm~0.3mm程度しか歯を動かすことができません。ひとつのアライナーを2週間程度装着したら、次の新しいアライナーを装着します。この繰り返しとなります。
出ている歯を中に入れるには歯と歯の間にスペースが必要となります。このスペースを獲得するためにIPR法(歯と歯の間を特殊な器具を用いて0.2mm程度削合する方法)を用いました。今回のケースは部分矯正のため、患者さん自身が満足した時点で終了となります。
上顎の前突をできる限り引っ込めたいとの希望が強く、結果想定していたアライナーの個数よりも大幅に増えました。治療期間はおおよそ1ヵ月に1個のアライナー装着ペースで進みます。2~3個を2ヵ月で進めることが可能であれば、治療期間が短縮されます。下段写真をもって終了となりました。