子どもの叢生の長期矯正治療例(9歳女子 治療期間4年)
執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
子どもの叢生の治療例(Before&After)と解説
年齢・性別 | 5歳女子(初診時)9歳~13歳(治療期間) |
---|---|
治療期間 | 4年(第一期治療~第二期治療) |
抜歯 | なし |
治療費(税込) | 250,000円 |
備考 | 上下拡大床(第一期治療)+ストレートワイヤーテクニック+エッジワイズテクニック |
前歯部叢生改善のために9歳から拡大床を使用した小児矯正を始めました。1年程度拡大を行い、叢生改善のためのスペースを確保。そこから6ヵ月程度クローズトリテーナーを用いて叢生改善を図りました。
拡大床を用いた小児矯正治療ではそれぞれの歯を1本ずつコントロールことは出来ません。したがって必要があれば第二期の矯正治療をすることになります。今回のケースでは舌突出癖も認められたことから、永久歯列になるまでの間に習癖の改善を行いました。
また、拡大床で得たスペースを確保するために、リンガルアーチ+トランスパラタルアーチを予め装着しました。おおよそ1年後に第二期矯正治療を始めました。第一期矯正治療を行い十分なスペースがあるため、ブラケット治療自体は短期で終了する事ができました。そして第二大臼歯の萌出を待ち、完全な永久歯列の完成をもって終了となりました。