上下前歯のガタガタした歯並びを綺麗にしたいとの主訴で来院れた患者さまです。

上下顎前歯部軽度叢生をワイヤー矯正にて治療したケースとなります。上下顎前歯部においておおよそ3～4ｍｍ程度のスペース不足からなる叢生となります。抜歯は行わずIＰＲ法（歯の側面を0.2～0.3mm程度削合して歯のスペースを獲得する方法）＋歯列拡大によりスペースを獲得しました。

6ヵ月ほどでアライメント（ガタガタになった歯並びを一通り綺麗に並ばせること）終了。その後、顎間ゴムを使用した治療が1年ほど続きました。患者さん自身で上下の歯列にゴム掛けを行ってもらいます。上下のかみ合わせを緊密にするための重要な治療の一つでもあります。ゴム掛けを毎日規則正しく行う事が、治療期間の短縮や良好な結果に直接繋がることになります。

今回のケースにおいてはゴム掛けを行い始めた当初は、やったりやらなかったりと不安定な状況が続いたために、十分な結果を得るために1年ほどかかりました。治療終盤にはゴム掛けの重要さを理解いただき終了することが出来ました。