開咬の矯正治療例(15歳女性 治療期間3年)
執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
開咬(前歯が咬まない)の治療例(Before&After)と解説
年齢・性別 | 15歳女性 |
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治療期間 | 3年 |
抜歯 | なし |
治療費(税込) | 440,000円 |
備考 | マルチブラケットストレートワイヤーテクニック+MEAW |
上の歯と下の歯の間が開いたままで発音もしにくいので治したいということでご来院いただきました。初診時、開口が著しく口腔内の状況も汚れて劣悪な状態でした。清掃指導を徹底しましたが矯正治療中も終始汚れた状態が続きました。
まず、上下顎の軽度の叢生を改善し、歯列のリベリング(湾曲をなくす)を行いました。その後、犬歯から大臼歯にかけての1対2歯の関係が確立してから開口の治療へと続きました。開口の改善には、MEAWとういう特別なワイヤーを使用しました。上顎と下顎の間に顎間ゴムと呼ばれるゴムの輪を日中装着してもらい、ワイヤーとゴムの力を利用して、前歯の開いたスペースを閉じていきます。
患者さんの協力が治療結果に直接的に影響します。今回患者さん自身の矯正治療に対する姿勢が前向きでないことから、来院回数も少なく、常に口腔内清掃状況も悪く、ネガティブ要素が目立ちましたが終了することが出来ました。