すきっ歯をコンポジットレジンで改善した症例
執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
コンポジットレジンを用いたすきっ歯治療例(Before&After)と解説
治療前
治療後
こちらの患者さまはすきっ歯を治したいとの主訴で来院されました。患者さまと相談し、コンポジットレジンという歯科用のプラスチックで前歯の隙間を改善する計画を立てました。
今回治療に使用するコンポジットレジンはセラミック含有量が多く、強度に優れ、吸水性も少なく変色しにくい材料となります。治療方法は、前処理(一定時間酸処理して接着しやすい環境を作ります。)した歯にコンポジットレジンを特殊な接着剤で接着します。
今回のケースにおけるの最大の利点は歯を削ることなく修復可能である点です。また即日修復可能な点です。費用も安価で修復できます。また噛み合わせの状況や就寝時の食いしばり、歯ぎしりなどにより修復した箇所が欠けてしまうことがありますが、そのような場合でも同じ材料で即日に再修復することが可能な点も利点といえるでしょう。
欠点は歯の切端部など薄い箇所において破折の可能性が高くなることが挙げられます。噛み合わせの状況によっては適応外となることもあります。すきっ歯のケースにおいては矯正治療も治療方法の一つに挙げられますが、費用や治療期間のことを考えると、コンポジットレジン修復は優れた解決方法の一つであると考えられます。
年齢・性別 | 50代女性 |
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治療期間・回数 | 1日・1回 |
治療費(税込) | 高強度接着性コンポジットレジン修復 44,000円 |