子供の叢生・八重歯の矯正治療例(9歳女子 治療期間9ヶ月)
執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
子どもの叢生・八重歯の治療例(Before&After)と解説
年齢・性別 | 9歳女子 |
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治療期間 | 9ヶ月 |
抜歯 | なし |
治療費(税込) | 82,500円 |
備考 | 拡大床 |
他の歯科医院で矯正についてお話しを受けてセカンドオピニオンを含め来院されました。本人が治療に対して消極的なため、両親はもう少し大きくなってからの治療が良いのではないかと思い相談したいとの事でした。
基本的な床矯正治療の効果が有効な時期は、乳犬歯が脱落して犬歯が生える前までです。それ以降は効果が減弱すると考えられます。したがって、叢生だけを治すのであればこの時期から矯正治療を始める事は有意義であると考えます。
床矯正治療に最重要課題は、診断はもちろんのこと、患者さん本人が装置を装着できるかどうかです。一日の最低装着時間は14時間です。この事を踏まえてご家族で相談していただき、できる限り本人が前向きであることも前提としてから治療を始めます。今回も本人が「やってみる!」との意思から始めることになりました。
結果毎日の装着時間も14~16時間も出来ました。3~4mm程度必要と思われたスペースも総計9月間で、拡大して、歯を並べる治療を終了することが出来ました。現在は上顎の治療へ移行しています。本人も綺麗に並んだ歯列を見て喜んでいるようで、上顎の治療も積極的に進んでいます。