子どもの叢生・八重歯の矯正治療例(8歳女子 治療期間1年)その2
執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
子どもの叢生・八重歯の治療例(Before&After)と解説
年齢・性別 | 8歳女子 |
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治療期間 | 12ヶ月 |
抜歯 | なし |
治療費(税込) | 115,500円 |
備考 | 拡大床+マルチブラケットストレートワイヤー法(部分) |
下顎前歯部叢生のケースになります。左右の下顎側切歯におおよそ3~4mm程度のスペース不足が認められます。下顎歯列の舌側傾斜が両側で認められます。硬い物を奥歯を使って噛んでいないと、これらのように臼歯部歯列の舌側傾斜が見られることが多いです。臼歯を機能させなければ矯正装置を使用して一時的に改善したとしても後戻りの可能性が大きくなります。今回も臼歯部の機能について十分にお話させてもらいましたが、実際に実践できるかどうかは要観察事項となります。
今回は、拡大して歯を並べるところまでおおよそ1年で終了しました。保定(後戻り防止)のために装置はそこから6か月程度使用してもらいました。下顎終了後に上顎の治療もすることになりました。床矯正治療の期間は医院により様々ですが、本人のやる気度も含めて考えると、1年以内に終了することが効率良く治療が進むと思われます。一日の装着時間を長くして、総計時間を短くする事がとても重要であると思われます。