叢生・下顎前突の矯正治療例(10代男性2年10ヵ月)
執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
叢生・下顎前突の治療例(Before&After)と解説
年齢・性別 | 10代男性 |
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治療期間 | 2年10ヵ月 |
抜歯 | 無し |
治療費(税込) | 440,000円 |
備考 | ストレートワイヤーテクニック+エッジワイズテクニック、アライナー(下顎) |
こちらの患者さまはガタガタの歯並びをキレイにしたいとの主訴で来院されました。
上段写真から前歯部の叢生と下顎前突(上段犬歯の矢印の位置関係)が分かります。治療初期において、上顎は叢生改善と上顎前方拡大のため通常とおりにブラケット装着し、0.12ワイヤーからレベリング開始。
下顎に関しては通常通りワイヤーセッティングを行うことにより、下顎前突の一時的な増悪が予想されるため、今回のケースにおいては患者さまが成長期にあることを考慮してアライナー装着して上顎の前方拡大を優先しました。
おおよそ1年後、上顎の叢生改善と前方拡大終了後、下顎にもワイヤー装着を行い、叢生の改善を行いました。この時点において下顎前突はほぼ改善されており、治療中盤以降においては、下顎叢生の改善と噛み合わせの緊密を図ります。
全額ブラケットを装着してレベリング終了後に下顎前突改善のため、3級顎間ゴムの開始。 下段写真をもって終了となりました。 下顎前突改善のためには3級顎間ゴムの装着が一日20時間以上必要となります。