アライナーによる部分矯正治療例(30代女性 治療期間5ヵ月)
執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
アライナーによる部分矯正治療例(Before&After)と解説
年齢・性別 | 30代女性 |
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治療期間 | 5ヵ月 |
抜歯 | 無し |
治療費(税込) | アライナー矯正(使用個数:5個)107,800円 |
上段が初診時写真となります。軽度の叢生(歯並びが不揃いの状態)が認められます。
今回のケースでは、
・ディスクレパンシー(歯の大きさと歯を収める歯槽骨の大きさの不調和)も少ないこと
・見た目に目立たない事
・安価に治療できること
などの点から、アライナー型矯正装置を用いた矯正治療を行いました。
叢生の治療では、ガタガタした歯並びを改善するために歯と歯の間に、歯を並ばせるためのスペースが必要となります。5mm以上のスペースが必要の場合には抜歯が必要となる可能性が高くなります。5mm以下の場合にはIPR法といって、歯と歯の間を削合してスペースを獲得する方法が用いられます。歯1本あたりの削除量は0.2~0.3mm程度以内に収めることが原則ですから、歯を削ることでしみたりする可能性はかなり低いと考えられます。
今回のケースでもIPR法を用いてスペースを獲得しました。アライナー個数5個使用し、5ヵ月の治療期間で終了となりました。