上段の術前写真主訴は、歯列から外れて前に出ている右上中切歯(前歯)を中に入れてほしいとの事でした。希望はマウスピース型矯正装置でした。診査の結果、歯軸（歯の軸）は変えずに、前方に出ている歯を中に入れる事で、治療を始めました。
出ている歯を中に入れるために、約1.2～1.5ｍｍのスペースを確保する必要がありました。※IPR法によりスペース確保しながら治療開始。一つの装置で約0.2～0.3ｍｍ動かすことで、計５個の装置で治療終了となりました。※（一つの歯からおおよそ0.2ｍｍほど削合、多数歯から同量程度のスペースを獲得することで必要なスペースのを確保する方法）
治療期間は、約４か月で終了しました。マウスピース型矯正装置は、簡易的ながら十分な効果を生むことができますが、当医院においては、適応範囲をもって治療をしております。どの症例でも出来るわけではないので、術前の十分な審査が必要になります。