上段初診時写真から分かるように、下の前歯の並びが気になって来院されました。軽度の叢生を認めます。拡大床使用による治療法を選択しました。拡大は週一度のペースで行ってもらい、装着時間は、平均15時間でした。最低でも14時間は装着する必要があります。6ヵ月ほどで、拡大終了。

拡大後はできたスペースに歯を並べる治療をします。今回は拡大床をカスタムリペアする事で歯を並べる装置に移行しました。歯が並んだあとでも、犬歯の萌出時に動いてしまう可能性があるため、装置の拡大は行わず、後戻りしないように装着のみ行います。

今回は６ヵ月間の拡大期間中は一日中の装着でしたが、拡大終了後就寝時のみの装着をして終了となりました。床矯正治療は一日の装着時間を長くして、総計の装着時間を短縮させるこ事が非常に大事なポイントとなります。