叢生・上顎前突の矯正治療例(10代女性4年1ヵ月)
執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
叢生・上顎前突の治療例(Before&After)と解説
年齢・性別 | 10代女性 |
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治療期間 | 4年1ヵ月 |
抜歯 | 2本(上顎左右第一小臼歯) |
治療費(税込) | 378,000円 |
備考 | ストレートワイヤーテクニック+エッジワイズテクニック |
こちらの患者さまはガタガタの歯並びを綺麗にしたいとの主訴で来院されました。
上段が初診時写真となります。著しい歯列不正が認められます。叢生に加えて上顎前突2級2類(出っ歯だけれども前歯が中に傾斜しているために一見出っ歯と認識しずらい)と考えられます。
治療開始時、上顎前歯部が内側に傾斜し下顎前歯部と近接していることから、下顎前歯部にブラケットが装着できず上顎のみで治療を始めました。おおよそ3ヵ月後に下顎にもブラケット装着を行い、全顎治療がスタートしました。
通常通り、Ni-tiワイヤーを装着してレベリングを行い、018x0.22までワイヤーアップ。下顎はスピー湾曲(臼歯部と前歯部の高さに高低差があり歯列に湾曲できている状況)を改善するためにリバースカーブワイヤー装着、歯列のフラット化を図ります。この時点で一時的な上顎前突が増悪します。
オーバージェットが10mm程度あり、抜歯の選択をしました。通常とおりリトラクションを行い、上顎前突を改善、顎間ゴム使用により咬頭嵌合位を目指し、咬合緊密化して終了となりました。