叢生・八重歯の矯正治療例(10代女性1年2ヵ月)
執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
叢生・八重歯の治療例(Before&After)と解説
年齢・性別 | 10代女性 |
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治療期間 | 1年2ヵ月 |
抜歯 | 無し |
治療費(税込) | 385,000円 |
備考 | 治療方法:ストレートワイヤーテクニック+エッジワイズテクニック |
こちらの患者さまはガタガタしている歯並びを治したいとの主訴で来院されました。
上段が初診時写真となります。上顎前歯部の翼状捻転、下顎前歯部での軽度の叢生が認められます。また左側写真は、右側側方面観となりますが、上顎犬歯と下顎犬歯が1歯対1歯の位置関係となっています。
上顎、下顎ともに叢生量は3~6mm程度と考えワイヤーによる拡大を図りました。通常とおり4段階に分けて徐々にワイヤー径を太くしていきます。太いワイヤーを装着することにより、目に見えない歯の根を動かすことができます。歯の頭の部分だけ動いた状態だと後戻りの原因となります。これを傾斜移動といいます。太いワイヤーを使用して歯の根まで含めた移動を歯体移動といいます。傾斜移動と比較して後戻りが少ないと考えられます。
叢生が改善された後、右側の1歯対1歯の位置関係を1歯対2歯の関係に改善するための治療が始まります。顎間ゴムを使用した治療です。患者さま自身に毎日使用してもらいますが、ゴムの使用を適正時間使用することが必要ですので、ゴムの使用を怠ると良好な結果が得られません。使用頻度の差がそのまま結果の差となって現れますので、治療の仕上げとしてとても重要な治療となります。