子どもの叢生・八重歯の矯正治療例(8歳女子 治療期間1年9ヵ月)
執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
下の前歯の部分矯正の治療例(Before&After)と解説
年齢・性別 | 8歳女子 |
---|---|
治療期間 | 1年9ヵ月 |
抜歯 | 無し |
治療費(税込) | 82,500円 |
備考 | 拡大床 |
下の前歯の歯並びを治したいとの主訴で来院されました。初診時上段写真から下顎前歯部に3mm~4mm程度の軽度の叢生が認められます。叢生改善のため、今回は拡大床を選択して矯正治療を始めました。
拡大床を用いた矯正治療において一番重要な事は、装置を規定時間装着することです。一日最低14時間の装着が義務ずけられます。装着時間が14時間未満の場合は改善が困難となります。今回においては、一日14~16時間の装着ができました。8ヵ月後、歯を並べるためのスペースを確保する事ができたので、今度は歯を並べる治療に移行していきます。
拡大床と同じ取り外し式のクローズドリテーナーと呼ばれる装置を同じ時間装着します。この装置に変えてから装着できない日があったり、14時間未満の日が続いたりとありましたが、12ヵ月後に歯を並ばすことができ終了となりました。下段写真は矯正治療終了後、3年経過の写真となります。上下顎ともに審美的、機能的に問題なく経過しています。