叢生・八重歯の矯正治療例(10代男性3年5ヵ月)
執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
叢生・八重歯の治療例(Before&After)と解説
年齢・性別 | 10代男性 |
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治療期間 | 3年5ヵ月 |
抜歯 | 有(右側上顎第一小臼歯) |
治療費(税込) | 440,000円 |
備考 | 治療方法:ストレートワイヤーテクニック+エッジワイズテクニック |
歯の本数が足りないためか歯並びが悪いので綺麗に治したいとの主訴で来院された患者さまです。
上段写真が13歳初診時の写真となります。本来であれば上顎犬歯の萌出は完了している年齢ですが、上顎両側犬歯が未萌出です。左右犬歯が綺麗に並ぶスペースがすでに無く、いわゆる八重歯になると考えられます。
上顎左側犬歯はおおよそ1年後に自然萌出。右側犬歯は自然萌出が見込めないために歯肉切開して犬歯を牽引する手術を行いました。右側の写真にて歯列の術前後の様子をみることが出来ますが、十分な歯列の拡大を行いました。
しかしながら右側犬歯を歯列上に並ばせるためのスペースが足りないために上顎右側第一小臼歯の抜歯を行いました。その後、アライメント(歯を並ばせる治療)を1年近く行いました。歯が綺麗に並んだところで上下のかみ合わせを緊密にするために、上下顎にゴムを装着します。
このゴム掛け治療は患者さまの協力が欠かせません。ゴムの使用が不十分であれば仕上がりも不十分となりますし、治療期間の延長にも繋がります。
今回は永久歯萌出前からの治療となり長期ケースとなりましたが、歯の数が揃わない状況においても上下正中、1歯対2歯の関係を崩すことなく終了する事が出来ました。