上顎前突の矯正治療例(20代女性 治療期3ヵ月)
執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
上顎前突の治療例(Before&After)と解説
年齢・性別 | 20代女性 |
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治療期間 | 3ヵ月 |
抜歯 | 無し |
治療費(税込) | 110,000円 |
備考 | 治療方法:アライナー矯正(マウスピース型矯正装置) |
4年前の矯正治療後戻りの上下前歯の出っ歯を治したいとの主訴で来院された患者さまです。
上段が初診時写真となります。4年前に矯正治療終了。後戻りとして上下顎前突(出っ歯)を認めます。臼歯部の噛み合わせは問題ないと判断し、今回は前歯部の出っ歯のみを改善しました。
使用した矯正装置はアライナー型矯正装置です。出っ歯を中に入れるに歯と歯の間にスペースが必要です。歯と歯の間の圧が強すぎると後戻りの原因になり兼ねません。適正な圧が必要です。今回はIPR法により歯と歯の間に0.2mm程度のスペースを獲得します。
その後、上下ともに歯を中に入れるような力を組み込んだアライナー型矯正装置により出っ歯を改善していきます。今回のアライナー矯正は部分矯正治療となるので、終わり方は患者さんご本人に決めてもらいます。患者さんが満足した時点が終了となります。今回のケースでは、3個のアライナーを使用、3ヵ月をもって下段写真のとおりで終了となりました。
IPR法・・・歯のエナメル質を僅かに削り、歯幅を小さくすることによって、歯が収まるスペースを作り出す処置。