子どもの出っ歯の矯正治療例(8歳男子 治療期間6年)
執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
子どもの出っ歯の治療例(Before&After)と解説
年齢・性別 | 8歳男子 |
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治療期間 | 6年 |
抜歯 | なし |
治療費(税込) | 242,000円 |
備考 | 前歯が2本足りない 拡大床+マルチブラケットストレートワイヤーテクニック |
上顎側切歯(上の真ん中の前歯の横の前歯)が左右それぞれ2本先天的に欠損している状態で、上下の歯に叢生(ガタガタに並んでいる)を認め、上の前歯に関しては前突(出っ歯)している状態でした。
まず最初に叢生を改善するために上下顎に拡大床を用いて歯列の拡大を図りました。拡大後も後戻り防止のためにも計3年ほど装着してもらいました。 その後6歳臼歯の完全萌出、他の永久歯の萌出を待つため、2年ほど経過観察を行いました。 下顎の叢生はEスペースを利用して改善を図るため、リンガルアーチを装着しました。 上顎右側第2小臼歯も先天的に欠損しており第2乳臼歯をそのまま残していくことになりました。その後ブラケットを上下顎に装着して、これまでに獲得したスペースを利用しながら歯を並べる治療を始めました。その後2年間を経て矯正治療終了となりました。
右側のかみ合わせは、基準となる側方歯群の一歯対二歯の関係を得ることができましたが、左側においては歯の数が足りないことから、側方歯群の一歯対二歯の関係を獲得することが出来ませんでした。