子ども反対咬合の矯正治療例(8歳男児 治療期間9ヶ月)
執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
子ども反対咬合の治療例(Before&After)と解説
年齢・性別 | 8歳男児 |
---|---|
治療期間 | 9ヶ月 |
抜歯 | なし |
治療費(税込) | 165,000円 |
備考 | 上下叢生+反対咬合、拡大床 |
初診時の写真で分かるように上下顎前歯部の叢生が認められ、さらに下の前歯の一本が上の前歯に反対に重なって前に飛び出している状態になっていることが分かります。 親御さんからすると、一見酷く見るかもしれませんが、実際の叢生量は上顎で2mm程度、 下顎においても3mm程度あれば十分に歯をならべることが出来る、難易度の少ないケースと考えます。
歯列弓の形態も目立つような狭窄もなく、叢生量も少ないために拡大床による治療方法を選択しました。この男性の患者さんは治療に対して非常に前向きで、やる気があり一日平均20時間程度の装着をしていました。したがって拡大自体は約5か月程度で終了しました。その後クローズトリテーナー(歯を並べる装置)を入れて3か月程度で歯は並びました。しかしながらまだ乳歯の脱落時期で歯が動きやすい時期のため、後戻り防止としても装置の装着は継続中です。