叢生・八重歯の矯正治療例(10代女性 3年5ヵ月)
執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
叢生・八重歯の治療例(Before&After)と解説
年齢・性別 | 10代女性 |
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治療期間 | 3年5ヵ月(混合歯列期から永久歯列期) |
抜歯 | なし |
治療費(税込) | 330,000円 |
備考 | 治療方法:マルチブラケットストレートワイヤーテクニック+エッジワイステクニック(ゴムメタルワイヤー使用) |
乳歯がまだ残っている混合歯列期から治療を開始しました。乳歯を抜歯して第二小臼歯の萌出までおおよそ1年かかりました。その間、左右第一小臼歯間のみにブラケットを装着して前方へのフレアアウトを敢えて期待しました。上段左右端側の写真を見ると上顎歯列、下顎歯列ともに前歯部の前方への発育不足により歯列が円弧を描かずに、台形のような形態を呈しています。それにより歯が並ぶスペースが足りずに叢生を起こして、歯並びが悪くなっています。
そこで上顎、下顎ともに前方への歯列拡大を図り、叢生の改善をする方針で治療を進めました。前方への拡大にはゴムメタルワイヤーベンディングでおこないました。上下歯列を十分に前方拡大した時点でオーバージェットが5mmほど認めたため、上顎左右第一小臼歯の抜歯を行いました。顎間ゴムの使用も問題なく出来たことから、抜歯後スムーズに治療が進み、下段写真のように治療を終えました。