叢生・八重歯の矯正治療例(10代男性 治療期間11ヵ月)
執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
叢生・八重歯の治療例(Before&After)と解説
年齢・性別 | 10代男性 |
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治療期間 | 11ヵ月 |
抜歯 | なし |
治療費(税込) | 330,000円 |
備考 | 治療方法:マルチブラケットストレートワイヤーテクニック+エッジワイステクニック |
上下顎の叢生を主訴に来院されました。他院で抜歯が必要と言われ、抜歯は出来る限りしたくないとのことでした。初診時の写真を見ると、上段右側の下顎の歯列写真から著しい歯列の狭窄が認められ、それに伴う下顎前歯部の叢生も見ることが出来ます。したがって歯列の拡大と必要に応じてIPR法を加える事で、非抜歯での矯正治療が可能であると考え治療を開始しました。下顎は歯列拡大により十分なスペースをえることが出来ました。
上顎歯列においては小臼歯間においてIPR法によりスペース確保、またワイヤーによる拡大で叢生を改善するスペースを確保することが出来ました。歯牙の動きもスムーズで11カ月という短期間で治療を終えることが出来ました。2ヵ月後アライナーにて保定期間中でありますが後戻りもなく予後良好です。
※IPR法:一つの歯からおおよそ0.2mmほど削合、多数歯から同量程度のスペースを獲得することで必要なスペースを確保する方法