子どもの叢生・八重歯の長期矯正治療例(10歳女子 治療期間5年)
執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
叢生・八重歯の治療例(Before&After)と解説
年齢・性別 | 10歳女子 |
---|---|
治療期間 | 5年 |
抜歯 | なし |
治療費(税込) | 330,000円 |
備考 | 治療方法:拡大床+マルチブラケットストレートワイヤーテクニック+エッジワイズテクニック |
初診時10歳から15歳までの長期症例になります。初診時(上段写真)に上顎前歯部叢生と下顎歯列弓の狭窄が認められました。拡大床を使用して歯列の拡大を図り2年後十分な拡大を得ました(中段写真)。
初診時に永久歯の抜歯はしたくないとの希望があり、積極的に拡大を続けた結果、十分なスペースを確保でき、第二期のブラケット治療はスムーズに治療を終えることが出来ました(下段写真)。
混合歯列期における歯列拡大は、患者の協力を得ることが出来れば、比較的容易に歯列を拡大することができます。それにより十分なスペースを確保することが出来ると、第二期の治療においても容易に歯を並べる事が出来ます。治療の総計の時間はかかりますが、侵襲性の少ない治療に繋がりますので、小児期からの矯正治療はケースによっては非常に有効な治療と考えます。