子どもの叢生・八重歯の矯正治療例(12歳女子 治療期間1年9ヶ月)
執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
子どもの叢生・八重歯の治療例(Before&After)と解説
年齢・性別 | 12歳女子 |
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治療期間 | 1年9ヶ月 |
抜歯 | なし |
治療費(税込) | 330,000円 |
備考 | マルチブラケットストレートワイヤーテクニック |
主訴は歯並びを綺麗にしたいとのことですが、上記の写真でもわかる通り、実際の叢生はほとんど左側におけるものでありました。左側犬歯と左側第一小臼歯の捻転が認められました。わずかでありながら歯列弓の狭窄も認められたので、通常どおりのワイヤーアップを行い、しばらく太めのワイヤーで経過させることにより緩慢な拡大を行いました。
叢生を並べるだけであればもう少し早く治療を終了させることができましたが、術後の後戻り防止も考え、安定性を図るためにも、歯が並んだ後も治療を継続しました。 歯冠(歯の頭の部分)と歯根が同じように移動することを歯体移動といいますが、これを目指して治療を進めます。一方で、歯冠のみ動くことを傾斜移動といいますが、後戻りしやすく安定性に欠けるので、しっかり安定した術後の安定性を目指すことが矯正治療の大切な治療指針となります。