歯がグラグラ、抜歯?
投稿日:2018年5月7日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
「歯を抜くしかない」と言われてどうしようか悩んでいます。
そんな患者さんのお悩みを聞くことがあります。
実際にお口の中を診させていただくと、本当に抜くしかない状況から、抜かずに済む状況まで様々です。
日頃から患者さんにはお伝えしおりますが、歯は患者さん自身の身体の一部ですので最終的な判断はご自分で決定されるのがよろしいかと思います。当然ですが、その際には歯を抜くこと、残すこと、それぞれに起きるであろうメリット、デメリットについてはお伝えします。
抜歯を勧める場合
1:抜歯をしないと痛みが退かないとき
2:歯が著しくグラグラで噛むことが出来ないとき
3:歯を残すことで他の歯及び周辺の組織に明らかに悪影響をもたらすとき
私から抜歯を促すときは、上記に挙げられる状況です。
それ以外の場合においては、必ず抜歯しないとどうにかなってしまう事はまずありません。
ただ歯を執拗に残すことにより、周囲の骨が吸収して結局歯を抜いた後、次の処置が非常に困難となるケースも少なくありません。
近い将来高確率でダメになってしまう歯を無理やり残すことよりも、見切りをつけて次の処置をより良くする事も大切なことだと考えます。
繰り返しになりますが歯は患者さん自身の身体の一部です。最終的な判断を自分で決めることが出来る医院での治療を受けられることが最も重要かと思います。
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