成人矯正 子供の矯正 違いは? 尾張旭から発信
投稿日:2018年10月21日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
成人矯正治療と子供の矯正治療には大きな違いがあります。
キーワードは「成長」です!
矯正治療の最も重要な課題として「歯を並ばせるためのスペースをどのようにつくるか」
が挙げられると思います。
歯の並びが「ガタガタ」になる、いわゆる「叢生」と呼ばれる状態になるのは理由があります。
歯は骨(歯槽骨)の上に植立しています。歯の幅の長さの合計と歯槽骨の長さが同じであれば理論上は歯は叢生になることなく並びます。
成人矯正では、歯の幅の長さを歯槽骨の長さに合わせるために、歯と歯の間を削る方法「IPR」、「抜歯」
などにより、歯の幅の長さから余分な長さを引き算することで、長さを合わせます。
一方で子供の矯正治療では、歯の幅の長さを変える事はせず、骨の長さを長くする、足りない長さを足し算することで長さを合わせます。これは子供の成長を利用して歯槽骨のアーチを広げることによりスペースを得る方法です。
また子供の場合、成長過程にあるため歯も容易に動きます。悪習癖や舌の位置、姿勢などによっても簡単に歯が動きます。したがって歯の矯正をしなくても、正しい姿勢や舌の位置、悪習癖の除去などをすることで噛み合わせや歯並びが変わります。
成人矯正、子供の矯正においても、現状の歯並びがどうして起こったかを正確に推察して、現状を観察することがとても重要です。
歯並びが気になる方はまずは歯科医院で相談して、あらゆる視点において納得できるまでお話しすることをお勧めします。
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