歯周病と糖尿病の関係について
投稿日:2021年2月13日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
糖尿病については歯周病との関係について最も研究が進んでいる病気のひとつです。
糖尿病があると歯周病が進行し、歯周病があると糖尿病が悪化するというように双方向に影響します。
現在では歯周病は糖尿病の6番目の合併症とされています。
糖尿病があると歯周病が悪化する原因のひとつとして「アディポカイン」という物質が挙げられます。この「アディポカイン」の産生が亢進すると、全身を軽い炎症状態に至らせるとともに、歯周病の炎症も悪化させます。
こうして炎症が悪化して重症化した歯周病がさらに炎症反応を引き起こし、血糖の代謝に悪影響を及ぼし糖尿病を悪化させます。
肥満度がそれほど高くなくても重度の歯周病を持っている人は、身体の炎症反応が高く、肝臓などの臓器や筋肉などがインスリンを使って行う糖の代謝を妨げてしまいます。
大切な事は歯周病を治すことが、血糖値の改善に役立つという事です。
様々な研究で糖尿病患者に歯周病の治療をしたところ血糖値の低下が認められました。
糖尿病の既往がある方はかかりつけ医へ是非ご相談を!
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