歯の根の治療について
投稿日:2022年11月19日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
「歯の根」の治療にはおおきく分けて2種類に分かれます。
・「抜髄処置」 生きている歯の治療(生きている神経を取り除きます。)
・「感染根管処置」 すでに神経を取った歯の再治療です。(感染している歯の根の治療。)
治療の難易度や術後の予後を比べると、上記の2つにはそれぞれ大きな違いがあります。
「歯の根」の治療は、一番最初の治療が肝心です。
生きている歯の神経を取り除く処置「抜髄処置」を適切な環境下で正しい治療がなされれば90%以上の成功率があると言われています。
一方で、何度も治療されている感染した歯の根の治療であると、専門医が治療しても成功率は40%と言われています。
「歯の根の治療」をした歯は、その後被せ物をしたり、詰め物をしたりする事が必要になります。
再度「歯の根の治療」が必要になると、被せ物を壊す必要も出てきます。
できれば一度で済ませたいところですが、現状日本の歯科医療においては再治療になる可能性は高いと言えます。
この実情は保険制度と係る部分もあり、すぐに良くなることは難しいのが現状です。
「歯の根の治療」は歯科医とよく相談してから始める事が望ましいでしょう。
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