お口の中の細菌について 認知症とのかかわりについて
投稿日:2022年3月12日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
前回は、歯周病関連細菌の中でも身体に強い悪影響をもたらすとされている
「トレポネーマ・デンティコーラ」についてお話ししました。
これまで歯周病関連細菌の代表として「P.G菌」が挙げられていましたが、様々な研究によりこの
「トレポネーマ菌」の恐ろしさが明らかになってきました。
梅毒で有名な「トレポネーマ菌」ですが、梅毒においては最終的に脳の神経に障害を与えます!
歯周病関連細菌である「トレポネーマ菌」も高齢者の脳に悪影響をもたらすことが分かってきました。
それが「アルツハイマー型認知症」です。
この「アルツハイマー型認知症」の人の脳から非常に高い検出率で「トレポネーマ菌」が検出されています。
どのような機能で悪さをしているのかまでは分かりませんが、関りがある事は間違いありません。
「アルツハイマー型認知症」を予防には、口腔内の「トレポネーマ菌」を物理的に減らす必要があります。
すなわちそれが、「歯周病の予防と治療」なのです!
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