お子さんの食べる機能について
投稿日:2022年5月7日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
お子さんのより良い発育に「食べる」ことは欠かせません!
しかしながら正しく食べることが出来ているでしょうか?
正しく食べるとは、一体どういうことなのでしょうか?
よくある親御さんのお悩みで
「食べこぼす」「早食い・丸飲み」「食べるのが遅い」「くちゃくちゃ音を立てる」など何らかのお困り事があるようです。
「食べる」は身体の機能です。
「食べる」事に纏わる機能には、何もせずにいてもそのまま獲得される場合もあるいますが、世の中の近代化が進むにつれて、その多くの機能が失われ始めています。
顔貌の形成には成長期における「咀嚼」や「歩行」が必須です。近代化される前は、電車や車がありませんから毎日の歩行は当たり前です。
そして現代においては、何回も咀嚼しなくても噛んで、飲み込むことができる、加えて栄養価が高い食べ物は幾らでもありますが、近代化以前は、肉や魚の干したものなど、加工されていない食物がほとんどのために何回も噛まないと、飲み込むことが出来ませんでした。
そして近代化前の顔貌と現代の顔貌を比較してみると、近代化以前の方が、鼻腔の広さ、気道の広さ、口腔内の広さ、前方発育など、正しいとされる顔貌の形成がなされているのです。
機能的に正しいとされる顔貌は現代においては審美的に受け入れがたいものになってしまっています。
いわゆる「小顔」で顎が小さい形態が世の中的には受けが良いみたいですが・・・
やはりお子さんの発育には正しい機能の発育が不可欠です!
つづく
■ 他の記事を読む■