離乳食における舌の重要性について
投稿日:2021年6月19日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
前回でもお話ししましたが、出生後から2年間くらの、歯が無い「無歯期」、前歯しかない「前歯期」において乳幼児は、
舌を使って食べ物を処理します!
お口の中にたべものが入ると舌が食べ物を上顎に押し付けて、つぶして飲み込めるようにします。
舌を滑らかに動かすには、舌の力が必要ですが、それには舌の付け根にある舌骨、またそれらを取り囲む筋肉の作用があるからです。
すなわち、「舌を使って食べる」この時期は、舌とそれにに付随する筋肉などの機能を獲得するとても重要な時期なのです!
この先、乳幼児は、奥歯が生えてくる「奥歯期」に突入します。そしてその後は6歳臼歯が生え始め、乳歯と永久歯が混ざった「混合歯列期」、すべての乳歯が脱落して、「永久歯列期」へと向かいます。
これから臼歯が生えてくると、奥歯を臼のように食べ物を擦るつぶすような顎の運動をするようになります。それには、舌や舌骨の機能がなければ成り立ちません。
舌を使って食べるこの時期は、将来の円滑な咀嚼運動を支える大切な期間です!
しっかりと反復させてあげましょう!
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