歯磨きの疑問について 続き
投稿日:2025年1月26日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
Q: 歯を磨く時間は長ければ長いほど効果がありますか?
丁寧に歯や歯と歯の間を磨くことで結果、時間が長くかかることは悪いことではないと考えますが、限度はあると考えます。ましてや的確にプラーク除去が行われずに、歯の表面をただ歯ブラシで擦っているだけの歯磨きであれば全く意味がありません。
丁寧な歯磨きにかかる時間でも15〜20分が限度ではないでしょうか?
歯ブラシは基本ナイロンで出来ています。歯ブラシの硬さは様々とは言え、ナイロンの束でエナメル質の表面を長時間磨けば、エナメル質は必ず削れます。
一昔前までは、歯の表層のエナメル質が一部欠損してしまうキツ状欠損は、噛み合わせ等による歯のたわみから引き起こされると考えられていましたが、昨今の研究によるとそうではなく、ナイロン歯ブラシと歯磨剤による歯磨きによって引き起こされると言う考えが有力視されるようになっています。
歯磨きは時間よりも質が重要です!歯の周り、特に見えないところに潜伏するバクテリアをいかに除去するかがポイントとなります。歯ブラシだけではなく歯間ブラシやデンタルフロスなどの清掃補助道具も取り入れて効率よく歯磨きをして下さいね!
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