歯周病と全身の病気との関係について
投稿日:2021年1月18日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
歯周病の恐ろしいところは、お口の中の病気に止まらず、全身の病気の発症や悪化の原因に繋がるという事です。
このため現在では医師も歯周病に関心を寄せて、「歯周病と身体」についての様々な研究がなされています。
歯周病と身体の関係で重要な要因として歯周病の特徴である「慢性炎症」(持続的に続く炎症)が挙げられます。
炎症とは体の防御反応でありますが、痛み、腫れ、出血、排膿、機能障害などの症状を伴います。
この状態が持続的に続くことで全身に様々な悪影響を与えてしまいます。
具体的に言うと「手のひら大の炎症が24時間毎日続いている状態です」。
こんな状態が長期に渡り続いてしまえば、攻撃対象であるバクテリアやウイルスだけでなく、自己の身体も破壊されてしまうのです。
歯肉が炎症すると多種類の炎症性物質が作られます。これがらが毛細血管を通して主要血管にわたり全身へと運ばれます。そして様々な病気を引き起こします。
次回では、歯周病と関連する様々な病気についてお話しします。
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