歯磨きで何するの?
投稿日:2018年9月3日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
ここ最近の厚生労働省の調査によると日本人の95%が毎日歯磨きをしているそうです。そのうちの7割が1日2回以上磨いているとのことです。
でも多くの方がその明確な目的を分からずに歯磨きをしているのが現状ではないでしょうか。
「歯磨きの目的ってなんでしょう?」 それは、「悪さをする細菌を減らすことです!」
皆さんを悩ませる歯科の代表的な疾患といえば虫歯と歯周病が挙げられますが、それぞれの原因菌は性質も違えば生息する部位も違います。除去効率を上げるにはそれぞれの性質を良く知ることが大切です。
まずは歯磨きの目的を知るにあたり、欠かせないキーワードをお伝えします。
1)プラーク
2)歯周病菌
3)バイオフィルム
4)虫歯菌
それぞれの特徴についてお話ししましょう!
プラーク:細菌およびその産物の集塊、要するに汚れの塊です!
歯周病細菌:細菌の中でも、毒素出して歯の周りの組織に炎症を引き起こします。空気の無いところ好む
ために歯周ポケットの奥深くに入り込みます。
バイオフィルム:細菌が作る丈夫な菌膜です。排水管のヌメヌメと同じです。
歯に強固に付くので歯ブラシでこすり取ることが大切です。
虫歯菌:バイオフィルムの中に生息して、糖分を分解して酸を出して歯を溶かします。
つづく
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