定期メインテナンスでチェックする事は?
投稿日:2023年1月22日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
定期メインテナンスに通われている患者さんは多くいらっしゃると思いますが、
患者さんはくちを開けて寝ている状態なので、歯科医や歯科衛生士が実際に何をチェックしているのか分からないのではないでしょうか。
・歯肉炎や歯周病の罹患:プラークや歯石の付着の有無、それらによって引き起こされる歯肉や歯周組織
の炎症。歯肉の色や形が重要なサインとなります。
・虫歯:明らかな虫歯は一目瞭然ですが、表層のエナメル質には穴もなく、中の象牙質で虫歯が広がってい
るケースがあります。若年層に多く見られます。また二次う蝕と言って、一度治した虫歯が再度
虫歯になることです。詰め物の周囲や歯との境目、歯と歯の間。歯の溝などをチェックします。
・軟組織:舌、頬粘膜、咽頭周囲、歯肉などに炎症、腫瘤、潰瘍、紋様、白斑などないか調べます。
いつもの口腔内と違った様子が無いか観察します。
他にも過去の治療歴を見ながら治療後の経過の様子を確認します。また服用しているお薬が有れば、または薬の種類が増えるようであれば、薬の副作用などでお口の中に変化がないか確認します。
よくある事では薬の種類が増えると、その影響で唾液の量が減ることがあります。
定期メンテナンスでは上記以外にも患者さんのお口の状況を観察し変化を見つける事で予防を図っているのです。
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