削らない虫歯の治療について
投稿日:2020年9月26日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
エナメル質初期う蝕への非切削(削らない)での対応について
目に見えている虫歯は氷山の一角に過ぎません。
「MI(低侵襲)」の理念を元に、それを実践するには、まだ目に見えぬがいずれ虫歯になる芽を摘む必要があります。その芽なるものが、エナメル質初期う蝕です!
エナメル質初期う蝕の検出には世界で決められた判断基準があります。ICDASコードと呼ばれます。
エナメル質の白濁部を検出するための基準です。
エナメル質は溶けて脱灰すると白濁した色を呈します。明らかに健全な歯質とは異なる色です。
このコードから病変を確実に検出する事が第一歩となります!
エナメル質脱灰病変が認められた場合には、口腔内が脱灰しやすい状態に傾いている要因を突き止めて、
う蝕リスクを改善する必要があります。
白濁部位にはフッ化物やリカルデントなどを積極的に応用して、結晶生成、再石灰化の促進、耐酸性向上などがを図り、虫歯の進行を食い止めます!
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