初期虫歯はどうしてできるのですか?
投稿日:2019年6月22日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
虫歯で「歯が溶ける」といった表現を聞くことがありますが、実際には氷やアイスクリームが溶けるように
じわりじわりと歯が溶けていくわくではありません。
1)虫歯は「プラーク」が付着することことから始まることが多いです。
プラークの中の細菌が糖を分解して酸を作り出して、プラークの中が酸で充満します。
2)すると酸性になったプラークと歯の表層を覆うエナメル質が反応してはの成分が唾液中に溶けだします
す。これを「脱灰」といいます。 そして同時に唾液の作用により唾液中の歯の成分(主にミネラル)
が再び歯の中に取り込まれる作用「再石灰化」も起こります。
脱灰と再石灰化は同時に起こるのが常です!
3)しかしながら脱灰のスピードが再石灰化のスピードを上回り長期にわたり脱灰の頻度が増していくと歯
の成分がどんどん抜けて、エナメル質の結晶内が小さな空洞が出来始めます。これが初期虫歯です!
4)そこからさらにその状態が進むとエナメル質の結晶の中身が完全に抜けてスカスカの状態になり、やが
て表面が崩れて穴の開いた虫歯になるというわけです。
プラークを溜めないように正しい歯磨きを実践してくださいね!
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