小児の矯正治療に至る原因についてのお話し
投稿日:2020年8月1日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
小児の矯正治療についてのご相談がとても増えています。
歯並びが「がたがた」、「出っ歯」が気になるなど、主訴は人それぞれですが、
共通している事があります。
顎骨の大きさが明らかに小さくなっています。また歯列が湾曲している事も散見します。
乳歯列期において霊長空隙と呼ばれる歯と歯の間のスペースが有ることが理想とされておりますが、昨今、歯科検診などでほとんど目にすることがなくなってきています。
明らかに日本人の顔貌の変化が起きています!
これは、行動様式、食生活様式など日々の生活習慣の変化が強く影響している事は間違いありません。
アジア人の顔貌は、一見すると、彫りが深く、四角ばった顔立ちと言えるでしょう。
顔貌の前方への発達、成長が著しいために顔貌に奥行きがあります。
彫りが深く見えるのは、太い鼻柱があるためでしょう。太い鼻柱の中には、太い鼻腔があり
奥行きのある顔貌の中には、広い気道があります。
そのために呼吸するのに十分な空気の出入りが出来ます。
しかしながら現代の日本人の顔貌は上記のような顔貌とはかけ離れてしまっているのです。
つづく
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