歯周病治療の流れについて
投稿日:2024年6月2日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
歯周基本治療は一日で全て終了するような治療ではありません。
歯肉の中にあるバクテリアを除去するには観血処置となります。多くの場合には局所麻酔下で行われる処置となりますから、処置できる歯数限られます。
1本の歯といっても歯の周囲全面に歯石が付着していれば、1本処置するのに20分程度時間を要する時もあります。
そのため多くの場合において歯列を4ブロックに分けて、おおよそ2、3本〜4、5本程度を1回の処置として治療が進んでいきます。
処置に入る前に必ず行うことがあります、それが「歯周検査」となります。
「プローべ」と呼ばれる器具を使用して「歯周ポケット」を探ります。
・歯石の有無や歯石の付着範囲
・歯周ポケットの深さ、広さ
・出血の有無、排膿の有無
・プラークの付着具合
などをこのプローべを使用して調べることで、歯周病の程度を知ることが出来ます。
検査する術者によって検査結果に差が出ないようにするために、知識と経験が必要な処置となります。
たまに「チクチク」と痛むことがあるかもしれませんが歯周病の状態を把握する上でとても重要な処置となりますのでご協力くださいね!
続く
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