離乳食指導の実際について
投稿日:2021年6月13日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
「離乳食を与えるにあたって重要な事」
お母さんが子供のお口の中の発育状態に合わせて、食べ物の性状を変えてあげることです!
歯の萌出の程度により区分した4つの時期のうち、どれに当てはまるのかを確認する必要があります。
・無歯期
・前歯期
・奥歯期
・完成期
例えば12か月の子供のお口の中は、上下4本ずつの前歯がはえている状態です。
この時期の機能は
「前歯と唇を使って軟らかい物を口の中に取り込んで、舌でつぶして泥状にして、舌でまとめる」
↓
「舌」が中心となってお口の中に取り込んだ食べ物を嚥下出来る状態になるまで取りまとめる 役割を示しています!
この時期は噛むという機能がまだ発達していません。噛めなくて当然なのです!
このようなことを母親はもちろん、父親や祖父母など子供を支える家族の中で
実際に「前歯だけを使って食べ物を取り込み、嚥下する」というような子供と同じ体験をしてもらい、
体感してもらう事が離乳食指導の一環となります。
すると「普段何気なく食べている食品が、お口の中でどのような処理がなされ嚥下されているのか」が良く分かります。
無歯期であれば「歯を使わずに」、前歯期であれば「奥歯を使わずに」食べてみましょう!
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