歯並びは自然によくなりますか?
投稿日:2018年3月9日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
お子さんの歯並びに関して関心がある親御さんは多くお見えになると思いますが、そのまま矯正治療などせずに問題なく生活されているお子さんも少なからずいるのではないでしょうか?
矯正治療を始めるにあたり親御さんには、その目的について伺いますが審美的な目的が多いと思われます。矯正治療は機能的な問題を解決する手段の一つでもありますが、その多くは、審美的問題の解決手段として捉えられているでしょう。
しかしながら歯を含め、歯の周りの組織(舌、唇、表情筋)などを正しく機能させることにより結果歯並びが良くなるという事も現実的に起きます。
例えば、いわゆる出っ歯と呼ばれる上の前歯が出ているお子さんは、唇を閉じにくいために口を開けっぱなしにしていることが散見されますが、唇を閉じることを習慣づけることにより出っ歯が改善される事は事実としてあります。唇を閉じることが習慣づくと、出っ歯が引っ込むだけでなく、下あごが前に出てくるような力が促され、顔貌が前方へ発達し、審美的にも良好になる事があります。
このように成長期にあるお子さんの生活習慣はとても大切です。矯正治療も素晴らしい医療の発展の賜だと思いますが、実は普段の生活習慣に矯正治療に負けないくらいの機能的回復行為がある事も知っていただけると幸いです。
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