治療中の歯を放置していませんか?
投稿日:2018年3月6日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
ものすごい歯の痛みで歯科医院を訪れ、虫歯が歯の神経に達して歯の神経を取る事になった事あるでしょうか?
歯にトラブルが無い方はまったく無縁だと思いますが、幼年期から虫歯に悩まされていた方々などは経験あるのではないでしょうか?
歯の神経の処置をした後は、その痛みから解放されたせいかそのまま放置される方も少なくありません。
その放置こそが後に大変な結果を招くことがしばしばあります。
歯の神経を取る前は、歯の中は無菌状態です。しかしながら神経を取ったその時から歯の中は、バクテリアが侵入します。お口の中から喉を通って、胃、腸、肛門までは外の世界と繋がっているためにバクテリアの存在は不可欠です。免疫とバクテリアで均衡を保っているのです。
したがって歯の神経を取った歯をそのままにしていくと、食べかすが溜まって、プラークとなり、様々な種類のバクテリアが溜まっていきます。その状態が何カ月も続くと歯が虫歯に侵されて歯質自体が虫歯に感染して歯全体が柔らかくなっていきます。こうなると歯を存続させるのが困難になります。
特に大臼歯では、歯の根と根が間のまたぎの部分に虫歯で穴が空いてしまうと致命的な結果となります。
現在では、そんな穴を治すことのできる材料もありますが、非常に厄介なことになる事は間違いありません。
歯の神経を取った後は、その歯が完治するまでは必ず治療を続けてくださいね!
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