虫歯の進行を抑えるお薬「サホライド」について
投稿日:2024年4月15日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
昔の日本、1950年〜1980年代頃には子供の虫歯が蔓延していました。高度成長期を迎えて飽食の時代となり、食べるものにも制限がなくなり、子供たちの砂糖の摂取量も一気に増加しました。
そんな当時では虫歯が爆発的に蔓延して歯科医院では虫歯の子供達で溢れ返っている状態でした。
歯科医師の数も少なく、フッ素塗布などの予防歯科も普及されていません。
そこで虫歯の進行をおさえる薬として「サホライド」が重宝されていました。
現在の日本では歯科医師の数も増加して、予防意識も浸透しサホライドの出番も減少しました。
しかしながら現在その「サホライド」が子供の虫歯が社会問題となっている多くの国々で子供たちの歯を救い注目されています。安価で扱いやすくアレルギー反応も少ないことから世界中で使用されています。
サホライドを塗ると歯が黒くなるので、思い浮かぶ方もいらっしゃるのではないでしょうか?
当時は見た目よりも、機能の方が重視されていたために、多くの子供たちの前歯は黒くなっていました。
最近では見た目の問題により敬遠されがちですが、虫歯の進行を止める点では非常に優れた治療薬といえます。
続く
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