「歯がしみる」それは知覚過敏?
投稿日:2023年8月25日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
歯がしみる要因は様々ですが、本質的な原因は明確にあります!
「歯がしみる」原因を知るにあたり、歯の組織構成を知る必要がります!
知覚過敏は歯が生きているから感じることであり、歯の神経を取っている場合には感じません。
歯の外側の部分を「エナメル質」と呼びます・
「エナメル質」の下には「神経」と繋がっている組織「象牙質」があります。
歯の神経からは「象牙細管」と呼ばれる無数の管が象牙質の中へ入り込んでいます。
この象牙細管の管が露出した状態にあると「歯がしみる」症状が出ます。
象牙質が剝き出しな状態であっても象牙細管の管が閉じていれば
「歯がしみる」ことはありません。
たとえば虫歯の治療をしたあとに「歯がしみる」ことがありますが、麻酔をしているため術中は気づくことがありませんが、健康な歯質を削ったためにおきている可能性があります。
特に「インレー」と呼ばれる、歯科技工士が製作した詰め物を装着する場合、「インレー」がスムーズに装着できるように健康な歯の歯質も含めて削る必要があります。
とくにセラミックやジルコニアインレーを装着する場合には歯を削る量が増加します。
歯を削ったばかりの新鮮な削りたての面は象牙細管が開いている状態なのでとてもしみます。
これが、虫歯治療をして詰め物をしたら「しみる」原因の一つなのです。
つづく
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