歯周病の胎児に対する悪影響について
投稿日:2019年9月15日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
早産と低体重出産の原因は多々ありますが、歯周病もその一因となることが様々な研究により明らかになってきております。
早産について(妊娠37週未満での出産)
通常のお産では母体の変化や胎児の成長によって、妊婦さんの体内では様々な物質が排出され出産を促します。
妊婦さんが進行した歯周病に罹患していると炎症性物質が歯肉の中を通して体内に入り込み、
子宮の収縮を促し早産となります。炎症性物質には陣痛促進剤と同じ物質を含みます。
また歯周病菌が支給内部の器官に感染することもあります。
羊水や羊膜への細菌感染は早産や胎児の発育不全のリスクともなります。
羊水は本来、無菌的な環境ですが、早産の妊婦さんの羊水や臍帯から歯周病細菌が検出された報告もあります。これから妊娠を考えていらっしゃる方は、歯周病の検査、治療をお勧めいたします。
普段から、歯肉の出血、腫れ、膿が出る、歯が動く、歯並びが変わってきたなど歯周病を疑う症状があるようであれば一度検査されるとよろしいいかと思います。
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