骨粗鬆症と歯科治療について
投稿日:2023年10月6日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
「骨粗鬆症」加齢に伴う男女ともに起こりうる病気で骨の密度が疎になってしまう(密度の低下)状態を指します。特に閉経後の女性に多いとされています。
この骨粗鬆症が原因で起きる骨折を「脆弱性骨折」と呼びます。弱い力や刺激で骨折を招きます。
一度骨折が起きると他部位での骨折も連鎖的に起こり、歩行不可能となりそのまま寝たきりになってしまうこともある深刻な病気です。
治療には薬を使用します。「骨が作られるのを促す薬」「骨の破壊を抑える薬」「骨への栄養を補う薬」などです。
飲み薬、注射、点滴など病気の程度や進行状態により変わります。
これらの薬の中の一部が「薬剤関連顎骨壊死」と呼ばれる病気を引き起こすことがあります。
骨の中の骨髄が壊死し、骨の一部が死んでしまい骨が壊死します。
これらを防ぐために歯科医を受診し、内科医と連携する必要があります。
最近では骨粗鬆症のお薬を出す前に歯科治療が済んでいるかの確認が行われる事が常になってきています。
骨粗鬆症の疑いがある場合には担当医の先生とよく相談してくださいね。
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