歯周病菌がなんで脳への障害を引き起こすのでしょう?
投稿日:2022年4月22日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
お口の中の病気が何故に脳への病気を引き起こすのでしょうか?
長期間にわたりお口の中を不潔な状態にしておくなど、歯周病関連細菌が増加するような環境が続くと、細菌の種類も変化していきます。
そのなかでも歯周病の代表格ともいえる細菌「PG菌」があります。
細菌が増加すると身体は免疫を応答して細菌の数を減らそうとする働きが起こります。
それが「炎症」です! 免疫は血液の中にあるので、身体は血液を送り込みます。血管の透過性が増して通常よりもより多くの血液が患部に送り込まれます。
血液が送り込まれるとそこの部位は腫れあがります。
炎症の徴候である、発赤、腫脹はこれらによるものです!
このような炎症の状態が24時間、365日×?の状態になると、PG菌は血液の中に入り込みます!
血液の中に入り込めば、血液は全身を駆け巡りますので脳に届くのは時間の問題です!
このような長期間にわたる炎症、つまり慢性炎症が認知症などの脳の病気を引き起こすきっかけとなるのです!
放置は厳禁ですよ!
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