永久歯の先天欠如について
投稿日:2023年4月18日 執筆者:院長 歯科医師 永井伸頼
カテゴリ:院長ブログ
乳歯から永久歯に生え変わりますが、先天性に永久歯が無いことがります。
10人に1人の割合でみられる先天性欠如。
下顎の小臼歯に見られる割合が多いです。
先天性欠如はパノラマレントゲン写真により発見することが出来ます。
早期発見することでのメリットは?
永久歯が無いために、その代わりとして乳歯を暫く使うことになります。乳歯のままで20年以上問題なく使えているケースも少なくありません。
乳歯は虫歯になりやすく、歯質が薄いためにすぐに虫歯が神経に到達し、根の治療に至る事が多いのです。
乳歯の根は湾曲して、根の治療も不十分になりやすいために、一度虫歯に感染すると厄介です。
もともと抜け落ちる歯なので、長期に存続するような構造になっていないのです。
したがって、後続永久歯が無い乳歯を長期に渡り使用するには、虫歯や歯肉炎などの管理がとても重要となります。虫歯になってからでは遅いのです!
先天性欠如の有無の判断は7歳以降が目安とされています。しかしながら3歳で乳歯列期は完成するので、虫歯が点在している場合においては5歳くらいでのパノラマレントゲン写真の撮影も有効であると考えます。
ご心配なご両親は一度歯科医に相談されるとよろしいかと思います。
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